当院の見解ですがマウスピースが可能な方はいますが、抜歯が必要なケースが多い日本人の矯正では約9割の方は向いていません。本文にもあるように装置選びは旅行に例えると乗り物選びです。行き先を決めるのが先で、そのために矯正専門医ではセファログラム分析をします。
その上で以下の条件が揃えばマウスピースが可能です。
- ①少しのでこぼこ(軽度の叢生)で非抜歯矯正が最適
- ②かみ合わせがあっている(アングル1級)
- ③口元が出っ張っていない(セファロ分析で正しい前歯の位置)
- ④マウスピースが1日20時間以上毎日使える(2年前後)
自転車ではいくらたってもハワイには着きません。抜歯矯正が最適にもかかわらず無計画に非抜歯で始めてしまうと、いつまでたっても目的地にだどりつけない(歯並びが治らない)結果になります。かみ合わせの状態だけ見るとマウスピースが可能な患者様でも、1日20時間の装着を継続するのが難しい方も沢山いらっしゃいます。
その時のリカバリーとして多くはブラケット矯正が必要になってきます。当院では事情がありブラケットをつけたくない患者様にはコンビネーション矯正をお勧めしています。(参考:コンビネーション矯正とは)
患者様のご協力と努力なしに歯並びが治ることはありません。
(聞き流すだけで英語がペラペラ話せるようになるでしょうか?)
患者様の生体の変化を最大限サポートするのが私たちの役目です。そのために正しい方法をご提案しています。日本のインターネット広告ではマウスピース矯正をよく目にされますが、まだまだ全世界的にはブラケット矯正が大多数を占めています。