歯茎の異常は歯周病のサイン?
皆さんの歯茎は、赤く腫れてはいませんか?健康な歯茎は、ハリやツヤがあって、きれいなピンク色をしています。これは見た目が美しいだけではなく、歯茎が歯をしっかりと支えている証拠でもあります。
そんな歯茎に赤みや腫れ、出血などが認められたら歯周病が疑われます。歯周病は、歯茎や顎の骨を破壊し、全身の病気を引き起こすこともある怖い病気です。歯周病が疑われる場合、できるだけ早く治療を受けることが大切です。
歯周病は虫歯よりも危険な病気
歯を失う原因第一位は「歯周病」
歯を失う原因としてまず思い浮かぶのは「虫歯」ですよね。しかし実は、歯を失う原因としてそれ以上に多いのが「歯周病」なのです。歯周病は、歯を支えている歯茎や顎の骨が溶かされる病気であることから、どんなに歯質が残っていても、あるいは自覚症状がほとんどなくても「歯が抜け落ちる」という現象が起こり得るのです。
気づいたときには重症化している
歯周病は、虫歯ほど進行の早い病気ではありません。数週間で病変が大きく拡大すること珍しく、時間をかけてゆっくり進行していきます。それなら「歯を失うほど重症化することもないのでは?」と思われるかもしれませんが、そこが歯周病の怖いところです。
歯周病は「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」とも呼ばれており、自覚症状に乏しい傾向にあるのです。そのため、歯周病に気づいたころには重症化していた、というケースも少なくありません。同時に、今現在歯周病にかかっているけれども、気づかずに病状がゆっくりと進んでいる人もたくさんいるのです。
日本人の成人の8割が歯周病?
日本人の成人の8割が歯周病にかかっているという話は、皆さんも聞いたことがあるかと思います。8割というと、成人の大半を占めることから、現実的ではないように思えます。実際、この数字には歯科医院で歯周病と診断され、歯周病治療を受けている人以外も含まれています。つまり「歯周病を自覚していない」人たちですね。
「歯茎がはれる」「出血がある」といった症状は、毎日しっかりとお口の中をチェックしていなければ気づかないことなので、歯周病の発症を自覚していない人は想像以上に多いといえるのです。
脳梗塞や肺炎を引き起こす
歯周病による悪影響は、歯茎の腫れや出血だけにとどまりません。歯根膜や顎の骨が破壊され、歯が抜け落ちることがあります。細菌感染が顎の骨にまで広がり、骨髄炎を発症するケースも多々あります。さらに、お口の中で繁殖した細菌が血流に乗って全身へとめぐり、以下に挙げるような全身の病気を引き起こすこともあります。
・脳梗塞
・心筋梗塞
・誤嚥性肺炎
・感染性心内膜炎
・糖尿病
また、妊婦さんに関しては、歯周病が早産や低体重児出産を誘発することがあるためさらに注意が必要です。
たくさんの人が歯周病の症状に悩まされている
上述したように、歯周病は命の危険にさらされるような病気の原因ともなり得ます。歯周病は早期発見・早期治療が何よりも大切です。軽症の段階で歯周病治療を受ければ、お口の健康や全身の健康を維持することも難しくありません。
オリーブ歯科では、歯茎の腫れや出血にお悩みの方、あるいはまだ自覚できていない方に、適切な診査診断、治療を実施しております。
歯周病を発症しない・重症化させない方法について
定期検診で不安を解消
当院までご来院いただければ、歯周病の有無や発症のリスクなどを定期的にお調べします。数ヵ月に1度の定期検診を受診することで、歯周病の発症や重症化を食い止めることが可能です。
歯周病治療で歯茎の異常を改善
歯周病にかかっている方には「歯周基本治療」を行います。「歯周基本治療」では、歯の表面に付着した歯垢や歯石を取り除き、お口の中を清潔に保つことで歯茎の腫れや出血を治します。
重症化した歯周病には、歯周外科治療なども行っておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
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まずは自覚することが大切
歯周病は自覚症状に乏しく、重症化しやすい傾向にある病気です。脳梗塞や誤嚥性肺炎といった全身疾患の原因ともなり得るため、早期発見・早期治療を心掛けることが何より大切です。
オリーブ歯科では、軽度の歯周病だけではなく、重症化した歯周病にも対応しておりますので、歯茎の異常でお困りの方はお気軽にお越しください。定期的にご来院いただければ、歯周病予防につなげることもできます。
オーラルケアはもちろん、食事や運動など、生活習慣に関するアドバイスもさせていただきますので、お口の健康の維持・増進にお役立てください。