治療のピラミッド(永久歯列)
当院の治療の組み立ての原則は、このピラミッドを下から積み上げていきます。
同時進行で行えるものもありますが、総合診断をした上で患者様と十分話し合い、治療が決定されます。
例えば歯が欠損していたり、抜かなければいけない歯があったとしても、矯正治療で抜けた隙間が埋められればむやみなインプラントやブリッジなどの欠損補綴は必要なくなります。
親知らずの手前の歯が重度の虫歯で抜歯する場合も親知らずを部分矯正で並べることも選択肢としてあります。そのため親知らずも総合診断の上で必要ない場合のみ抜歯となります。
歯列不正がある場合は歯根の位置があごの正しい位置に移動してからかぶせ物をするのが理想的です。
1つの家のリフォームや建て替えの前に、全体の街づくりから考えるのがオリーブ歯科のご提案です。
それも院長が矯正専門医であるために、そのような治療が実現出来ます。
便宜抜歯が必要な矯正治療(パート③参照)をする場合は、抜歯する歯の治療は必要ありません。虫歯があっても治療が必要なくなります。区画整理で取り壊す家と同じです。インプラントや最終歯冠補綴(かぶせ物)は総合診断を行った上での最終手段だと私たちは考えています。
あんなに巨大なピラミッドも下の段のブロックが積まれて初めて完成するのです。
治療のピラミッド(小児)
当院の小児の患者様はオリーブ歯科が『初めての歯医者さん』という方がたくさんいます。
急性症状がない場合は、まずは歯医者さん嫌いにならないように、しっかりとステップを踏んで進めて行きます。
お子様の自主性を育てるような声掛けを心がけ、トレーニングでの成功体験から楽しんで通い、新たな成功体験を与えられるようスタッフ全員が接しています。
そのため抑制具や徒手による抑制治療は一切していません。
お子様の歯科人生を考えると抑制治療と自主的な治療参加ではどちらが良いか明白だからです。
虫歯治療も必要に応じてしていきますが、後から生えてくる永久歯が正常な位置から出てくることが大切です。痛みのない乳歯に対して過度な介入による根管治療は、乳歯の早期脱落または晩期残存の原因となり、永久歯の異所萌出を誘発し後天的な不正咬合を呼び起こします。そのために、時には痛みがなければ虫歯は生え変わるまで治療しないこともあります。
それは長年の間、小児患者を見つづけてきた矯正専門医である院長の方針です。