感染経路について
感染経路は垂直感染(母子感染)と水平感染があります。
虫歯や歯周病は3歳ごろまでの母子感染が始まりとも言われています。
水平感染は以下のものに分かれます。
接触感染(直接・間接)
人同士が触れ合う直接接触と、ドアノブや手すりなど物を介しての間接接触があります。
コロナウィルス、伝染性膿痂疹(とびひ)、破傷風など
飛沫感染
咳やくしゃみ、歯科治療によるしぶきを吸い込んだり触れたりすることで起こります。
コロナウィルス、インフルエンザ、かぜなど
接触感染(直接・間接)
空気中を漂ういわゆるエアロゾルを吸い込んだり触れたりすることで起こります。
治療で起こる微粒子や呼気もエアロゾルです。
コロナウィルス、結核、麻疹(はしか)、水痘(みずぼうそう)など
汚れた水、食品、唾液、血液、昆虫などを介して起こります。
コロナウィルス、コレラ(水)、食中毒(食品)、ウィルス性肝炎(血液)
オリーブ歯科の感染対策の取り組み
感染成立の3要因に対する感染対策
①病原体(感染源)
②感染経路
③宿主(人体)
病原体を持ち込まない
オリーブ歯科では病原体を持ち込まないために体温・血圧・酸素飽和度などの測定と問診票記入により感染が疑われる患者様のスクリーニングを行っています。
患者様には手指と靴の消毒のご協力もお願いしています。
感染症が疑われる方はご来院前にお電話でご相談ください。
感染経路の遮断
オリーブ歯科では感染経路の遮断を徹底的に行っています。
接触感染(直接・間接)
待合室のソーシャルディスタンス、スタンダードプリコーション(標準予防策)の慣行
患者様ごとの診療台まわりの消毒、診療台の取っ手やスイッチ類のバリアフィルムの貼り付け
すべての来院者の靴・手指消毒、ドアノブなど手が触れる物・トイレの頻回の消毒
また現在は、キッズルームのおもちゃ、雑誌を排除し、物販も最小限の展示にしています
飛沫感染
口腔外バキュームの常時稼働、飛沫部分の滅菌・消毒・交換・廃棄
空気感染
口腔外バキュームの常時稼働、外気による換気の慣行
媒介感染
スタンダードプリコーションによる唾液・血液の媒介を遮断
大型全館浄水器により水道水の不純物を完全排除
宿主の免疫力(抵抗力)向上のため口腔ケアを推奨します
口腔内には爪楊枝ひとかきで世界の人口ほどの多種多様な細菌が住みついています。肛門や掃除をしていない便器よりも多いのです。
ご家庭でのセルフケアとともに定期的な口腔ケアは口腔内細菌を減らし全身の免疫向上につながります。
実際口腔ケアを行うことでインフルエンザの罹患率は下がり、肺炎のリスクも軽減できます。
もちろん虫歯を放置することもよくありません。お口からの全身疾患の重症化リスクを軽減するためにも歯科治療、口腔ケアの継続をお勧めします。