乳歯列期 3歳前後の生え変わり(20本萌出)
全て乳歯で骨の中には後継永久歯が出来始めています。この時期は隙間なく並んでいますが6歳までの間に生え変わりはなく、その間に顎の成長により前歯に発育空隙と呼ばれる隙間が現れます。
この時期は①前歯の反対咬合と②奥歯の交叉咬合に注意または治療する時期です。
全て乳歯で骨の中には後継永久歯が出来始めています。この時期は隙間なく並んでいますが6歳までの間に生え変わりはなく、その間に顎の成長により前歯に発育空隙と呼ばれる隙間が現れます。
この時期は①前歯の反対咬合と②奥歯の交叉咬合に注意または治療する時期です。
発育空隙を利用し上下の前歯が永久歯になり、後方から6歳臼歯が生えてきます。
後方の隙間が足りない場合、③6歳臼歯の埋伏と手前の第二乳臼歯の歯根吸収が起こり部分矯正が必要です。
前歯の隙間が足りない場合は歯並びが乱れますが、骨格の小さいこの時期に前歯の歯列矯正を行ってはいけません。
非抜歯で28本並べるための無理な歯列拡大治療は、この時期に中学校の制服を作ることと同じです。
後述のさまざまな弊害が起きてしまいます。
前歯8本が生えそろい残り12本の乳歯は12歳までに生え変わりを続けます。
その間、顎の成長とともに、後述のリーウェイスペースにより隙間不足は改善されて行きます。歯列矯正はまだ早いです。
この時期は④上顎骨の中にある犬歯の位置に注意する時期です。
場合によっては埋伏犬歯の牽引治療が必要です。
第二大臼歯が生えてきて28本の永久歯が生えそろう時期です。
この時期に顎骨の成長(思春期成長)が終盤を迎え、ようやく⑤歯列矯正を始められる時期が訪れます。
顎顔面の精密検査(セファログラム分析)の結果、抜歯もしくは非抜歯による全顎矯正、状況により部分矯正による歯列矯正が行われる適齢期に入ります。
思春期の矯正はご本人の自覚や協力度、心身状態をご家族とともに十分話し合ったうえで矯正治療に入ります。
※ ①と②は乳歯列・混合歯列の3~9歳、 ③は6歳前後、 ④は10歳前後、⑤は12歳以降が治療適齢期です
※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。