コンビネーション矯正とは
マウスピース+ブラケット
今までブラケットとマウスピースの違いを述べてきましたが、マウスピースにも得意なものもあります。治療前半をマウスピース矯正で途中まで進め、不得意な歯軸の調整、歯体移動による抜歯空隙閉鎖、緊密なかみ合わせをブラケットにまかせ、良いとこどりの矯正治療が出来ます。
仕事のご都合などで、なるべくブラケットを避けたいがきちんと歯並びを治したいという方でかみ合わせの状態によりメリットが十分ある場合に選択肢として適しています。
マウスピース矯正の利点・得意な項目
- 治療当初の違和感が少ない
- 抜歯空隙があった上での、でこぼこの除去(傾斜移動のみ)
- ブラケットがつかない補綴物(かぶせ物)でも矯正が出来る
- かみ合わせが深く下の歯にブラケットがつかない場合に装着できる
- 結婚式前でブラケットをつけないで、少しでもきれいにしたい
(当院では患者様の事情でマウスピースの装着が出来なかった場合にはブラケットで対応可能です)
当院のマウスピース矯正はフルデジタルで行います
マウスピースは、当院のセラミック治療でも使われているデンツプライシロナ社製の最新型口腔内スキャナー『セレックプライムスキャン』を用いて、光学印象(デジタルスキャン)し製作されるので通常の型取りの必要はありません。
小児拡大治療やマウスピース矯正を始める前に
拡大治療やマウスピース矯正が可能な条件
①少しのでこぼこ(軽度の叢生)
②かみ合わせが合っている(アングル1級)
③口元が出っぱっていない(セファロ分析で問題なし)
④または後戻りのケース
⑤かつ拡大装置、マウスピースが1日20時間以上使える患者様
患者様の事情で装置が装着出来ない場合や適応症でない場合はブラケットでのリカバリーが必須です。
最後にお伝えしたいこと
今まで矯正治療についてたくさんの情報をお伝えしてきました。矯正治療は患者様のためのものであり、人生の一大イベントで、一生の健康を左右するといっても過言でない出来事だからです。
小児の拡大治療やマウスピース矯正も適応症例さえきちんと選べば理想のかみ合わせは可能です。
また、一般歯科医のクリニックできちんとブラケット治療に対応できるクリニックも存在します。
拡大床やマウスピースが装着できないなど予定通りに進まない場合のためにもブラケット矯正できちんとリカバリー出来る医院選びをされることをお勧めいたします。
オリーブ歯科では年間で多くの患者様が一般歯科より紹介をされて矯正治療を受けられています。
また、残念ながら他院の矯正のリカバリーで再矯正をしているのも事実です。
『情報の非対称性』が生まれないようにオリーブ歯科では正しい情報を伝えるとともに、矯正治療を悩まれている方にはセカンドオピニオンをお勧めしています。
治療法や矯正開始時期も思春期や受験時期、引っ越しや結婚出産など、ライフステージに合わせて適切な時期を話し合い、最後は患者様自身が納得されたうえで決めるものだと思っています。
※矯正歯科治療は公的健康保険適用外の自費(自由)診療です。